オフシーズンの保管方法が大事
スノーボードシーズンが終わり、来シーズンまた快適に道具を使うためには、オフシーズンの保管方法(保管するためのメンテ)が大切です。
今回は誰でも出来る必要最低限、簡易的な保管方法をご紹介しましす。
オフシーズ前に手入れが必要な理由
ずばり劣化・錆・カビからギアを守るためです!
春まで滑っていた方は汚れも目立つためわかりやすいですが、ハイシーズン中だけしか滑らなかった方でも板やビンディングは結構汚れています。
ホコリや土汚れの他に、花粉や雪を固めるための硫安(スノーセメント)と呼ばれる化学肥料で真っ白で綺麗に見える雪も実はかなり汚いんです。
そんな汚れが付いた状態のまま来シーズンまで保管しておくと、ソールやストラップは劣化し、エッジやラチェットはサビて、ブーツはカビが発生しやすくなってしまいます。
きれいな状態にして保管すれば、道具の寿命を伸ばしギアを守ることが出来ます。
スノーボード(板)のメンテナンス方法
板のメンテナンスはソールとエッジです。
まずビンディングは必ず外して下さい。
ビンディングは外れないようにかなり強い力で止められています。
強い力でビス止めされた状態で長期間保管しておくと、ソールがインサートに沿って凹んだり、変形したりする原因になります。
板を洗う(水洗い)
ビンディングを外した板はデッキ面・ソール共にブラシなどを使って水洗いして下さい。
ブラシがない場合はタオルなどでも大丈夫です。
ソールを綺麗にする
水洗いして乾かしたらソールの汚れをリムーバーを使って落とします。
リムーバーがない場合はブラッシングやスクレイパーでなるべく汚れを落として下さい。
ワックスを塗る
リムーバーで綺麗にしたらホットワックスを厚塗します。
ソールは長い間酸素に触れ続けると、酸化して白くカサカサの状態になり、滑走性が低下します。
そこで保管中のソールが酸素に触れるのを防ぐためにワックスで厚くコーティングする感じです。
アイロンなど無くホットワックスが出来ない場合は、固形ワックスを厚めに生塗りして下さい。
固形ワックスがない場合は最低でもスプレータイプの簡易ワックスなどはしたほうが良いですが、それだけだと酸素に触れてしまうのであまりおすすめはしません。
エッジをサビから守る
次にエッジのサビを防ぐために、サビ止めを塗るようにして下さい。
サビ止めがない場合、代用で油性マジックでもなんとかなります。
エッジが黒くなりますが、2.3本滑れば塗ったマジックも取れます。
メンテナンスが終わったらケースにしまって風通しの良い場所へ保管して下さい。
ビンディングのメンテナンス方法
板のメンテナンスでも書きましたがビンディングは必ず外して下さい。
ビンディングは意外に汚れています。
硫安や汚れが付いたまま保管してしまうとストラップが劣化したり、ラチェットがサビて使い物にならなくなってしまいます。
ビンディングも板と同様にしっかり水洗いして汚れを落として下さい。
この際ブラシなどを使って綺麗に洗うことをおすすめします。
ナットやネジもなくならないように洗います。
水洗いが終わったら水を拭いてしっかり乾かして下さい。
乾いたらハイバックをたたみ、ストラップを全部締めた状態にして下さい。
ストラップを止めずに変な癖が付いた状態で保管すると、ラチェットが溝に噛まないなど、しっかり締めれなくなってしまいます。
ナット類はなくならないようまとめておいて下さい。
ブーツのメンテナンス方法
ブーツの保管で大切なことはカビを防ぐことです。
保管の際にカビを発生させないために、汚れや匂いがひどい場合は、インナー、インソール、アウターを靴を洗う要領で水洗い、もしくは中性洗剤などを使って洗って下さい。
そこまで汚れていない場合は、アウターを軽く水洗いや、水拭きで綺麗にして下さい。
ブーツが綺麗になったら、カビや匂いを防ぐために中に乾燥剤や新聞紙を入れます。
100均なんかに売っているものでも十分だと思います。
乾燥剤など入れたら、収納袋にいれ、さらにブーツケースなどに入れておけばホコリや汚れも防ぐことが出来ます。
収納袋も100均などで売ってるものでいいです。
ウェアのメンテナンス方法
ウェアもシーズンが終わったらしっかり洗ってきれいにして下さい。
ただしウェアには撥水加工がしてあるので専用の洗剤で洗うか、面倒な場合はクリーニングに出すほうが簡単です。
個人的にはクリーニングに出すのが一番だと思います。
自分で洗う場合はNIKWAXの洗剤と撥水剤がおすすめです。
手洗い・洗濯機どちらでも洗えますが、洗濯機を使うと洗濯槽が撥水コーティングされてしまいますので、コインランドリーを使うか手洗いがいいと思います。
メンテナンスは簡単で重要!
今回は自分で簡単に出来るメンテナンス方法を説明しましたが、理想としてはしっかりと業者へチューンアップを出すことが一番です。
シーズンが終わったらチューンアップをして、来シーズンまで保管しておいてくれるショップなどもあるので、そういったショップを利用するのもありです。
ちなみに今回載せた内容はシーズン中でも応用できます。
滑り終わったら雪を落とすだけでなく、帰宅してからでも水分を拭き取ったり、ブーツには脱いだらすぐに乾燥剤を入れるなどすれば長持ちします。
よくブーツが臭うという人がいますが、自分は毎回脱いですぐ乾燥剤を入れているので臭ったことは一度もありません。
匂いの原因は湿気からくるカビなので、濡れたらしっかり乾かすことで回避できます。
何日も連続で滑って乾燥が間に合わない場合でも、暖房の前においたり出来る限り乾かすことが重要です。
メンテナンスすれば長持ちもするし、性能も落ちにくく、快適に使用することが出来るので、オフシーズン前には簡易的にでもいいのでメンテナンスはしましょう!
今回のような簡易的なメンテナンスでも、するとしないとでは全然違います。
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